ヘルニア
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腰椎椎間板ヘルニア
・・・手の痛み・しびれ。ぎっくり腰のような腰の強い痛みとともにそのまわりの筋肉に痺れや痛みも伴います。
頚椎椎間板ヘルニア
・・・お尻や足の痛み、坐骨神経痛
両方に共通して患部のしびれ、動かしにくさ、力が入りづらいなど神経異常が起こります。
神経が異常に強く圧迫されている場合、尿が出づらかったり、お通じが悪くなったり尿漏れに繋がってしまうこともあります。
多くの場合、激痛を訴える人が多いです。あまりにひどい激痛だと眠れなくなり、不眠症にも繋がる恐れがあります。
体の複数箇所が痛くなったら、医師の診断を仰ぐことが最も最適です。
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ヘルニアに対する当院の考え
椎間板ヘルニアとは、背骨の腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が飛びだすことをいいます(ヘルニア=何かが飛びだすこと)。 このとき、飛びだした椎間板の一部が付近にある神経を圧迫してしまう病気です。
原因として、姿勢不良や遺伝、加齢や、無理な負荷を掛け続けたりすることでなりやすくなります。座ったり立ったり、ものを拾う動作をするだけでも体重の2,5倍は負荷がかかります。
このような負荷をかけ続けることによって椎間板が変形してしまい、椎間板ヘルニアになってしまいます。
当院では、椎間板ヘルニアの予防、再発防止に特に力を入れています。当院の椎間板ヘルニアの防止の患者様の中で一番多いのはご年配の方です。割合として若干ですが女性の方が多いも思われます。その患者様達の負担と不安を取り除くが私たちの仕事だと思っております。 -
ヘルニアを放っておくとどうなるのか
椎間板ヘルニアは、基本的に放置していても自然に治癒する可能性のある病気です。1度椎間板ヘルニアを起こした椎間板が元通りに修復したり、再生したりすることはありません。しかし、脱出した椎間板ヘルニアが縮小、もしくは消失することはあります。つまり、病院で診断を受けたとしてもヒトが本来持っている治癒力で自然治癒する可能性があるためとても深刻に考える必要はありません。
筋肉が足りないから、などよく言われますがそれのために腹筋をしたりするとさらに悪化してしまう恐れがあるため、痛みの強い時期は安静にする必要があります。
多くの場合、痛みのピークは2、3週間ほどです。馬尾神経や神経根を圧迫すると、臀部の痛み、下肢の痛み、知覚障害、歩行障害、排尿困難、排便困難など、になってしまう恐れがあります。放っておいても治る可能性もあるし、無理に動いたりすると悪化させてしまう可能性のある病気です。 -
当院のヘルニアに対する施術とは
一般的には、腰椎椎間板ヘルニアは、7、8割の症例が安静、投薬治療、温熱療法などの理学療法により改善するといわれています。このため、約1か月間は基本的に保存的治療を行うそうです。(安静、鎮痛剤、シップ、腰椎コルセットなど)しかし、痛みが強くて日常生活が全く成り立たない場合、麻痺が強い場合には手術になってしまう場合もあります。尿閉(尿が出なくなること)になってしまった場合には、緊急で手術をする必要があります。また、排便が困難になった場合にも、早い時期に手術を行った方がよいと考えます。(神経が死んでしまう前に)
当院では、
・EMS
→腹筋をつけて腹圧を高める事で腰椎の保護になります。
天然のコルセットのようなものです。
筋トレなのでトレーニング自体は2〜3/wで行うことが望ましいです。
椎間板ヘルニアには安静が必要になり、その際筋肉低下が考えられます。
前屈時に痛みが高まってしまうのを避ける為背骨を支える姿勢に関する筋肉を強くする関節の運動を伴わないトレーニングが必要です。
・鍼治療
痛みにより筋肉の硬さがでて血液循環が悪く症状改善の乏しい場合直接筋肉を傷つけて血液循環を良くし痛みの改善を促進します。
・コルセットなど補助具の付け方の指導を行うことで筋力低下を補うお手伝いもしています。 -
その施術を受けるとどう軽減するのか
臀部の痛み、知覚障害、排便困難、下肢の痛み、歩行障害など、になってしまう恐れが減り、ものを拾う動作や座ったり立ったりする時の身体への負担も軽減していきます。
また、坐骨神経痛の改善が見られ、患部のしびれ痛みを改善、神経異常(動かしにくさや力の入れずらさ)を改善することが出来ます。
そして鍼治療では首や腰にはたくさんのツボがあり、その下には脊椎から出ている神経が通っています。
その為鍼治療とは非常に相性がよく、圧迫している神経の炎症やしびれなどの改善に非常に効果があります。
また鍼治療は神経の炎症を抑える治療です。そして血流の循環を良くします。飛び出した椎間板周りの血液循環が良くなってくると、椎間板の飛び出した部分が吸収されて来ることもあります。
治療を進めていくことで、痛みがさがり神経の症状の痺れがなくなります。背骨を整えるのをサポートする筋肉も高めていくので、日常生活で無理がない姿勢で生活することができます。 -
施術頻度はどのくらいか
症状によっては治療頻度を高める必要はありますが、理想的な治療頻度は週2.3回です。しかし、週1回でも治療は可能です。痛みのひどい方にとって治療頻度が少なくなるので、治療内容を濃くする必要があります。
最低でも治療期間は3ヶ月から9ヶ月は考えてください。なぜなら、神経の回復速度は1日に0.1mmずつなので、どうしても時間がかかってしまいます。回復速度を高める為にも周囲の循環をよくし、傷付いてしまっている患部を回復する治療する必要があります。