スポーツ障害
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膝のお皿の下あたりが出っ張ってきて腫れたり、痛みがある
ジャンプをしたとき膝の全面に痛みがある
階段昇降で膝前面に痛みがある
走っていて膝前面に痛みがある
膝の屈伸動作が多く、膝外側に痛みがある
脛の内側に運動時や押した時に鈍痛がある
運動時や押した時にアキレス腱に痛みがある
手首を曲げる動きで肘の内側に痛みがある
手首を伸ばす動きで肘の外側に痛みがある
タオルを絞る動作で痛みがある
投球動作などで肘に痛みや不快感がある
投球動作などで肘に引っかかり感やズレ感を感じる
肘を完全に伸ばしたり曲げたりすることが難しい
腰痛があり、腰を反らせると症状が強くなる
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そもそもスポーツ障害とは?当院の考え
『スポーツ障害』とは、繰り返しかかる負担によって痛みなどが生じる慢性的なけがのことを指します。オーバーユースや、使いすぎ症候群などとも呼ばれ、同じ動作を続けたために同じ筋や腱、靭帯に過度の負荷がかかり炎症をおこして腫れや痛みが生じます。また、運動をするなかで蓄積した疲労が回復しないまま負荷をかけてしまい起こることもあります。同じ運動の繰り返し、休養・栄養の不足、過密なトレーニングスケジュールなどが原因となります。
骨折、打撲、捻挫など、急激な外力によって生じる急性のけがを『スポーツ外傷』と呼びますが、全てをまとめて『スポーツ障害』と呼ぶ場合もあります。
例として、・野球肘(内側型→内側側副靱帯損傷、外側型→離断性骨軟骨炎)
野球の投球動作を繰り返すことで肘に捻れるような動作が入り、外側の骨がぶつかり、内側の組織が引き伸ばされることにより、発生します。・オスグッド・シュラッター病(大腿四頭筋の牽引による骨軟骨炎)
成長期の子供で、膝を伸ばす動作やジャンプの多い競技で発生します。大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)は膝を伸ばす働きがあり、ボールを蹴るなどの膝を伸ばす動作を繰り返すことで付着部の脛骨が牽引され軟骨部が剥離されることで生じます。成長期は骨の端に成長軟骨という部分があり、比較的柔らかい組織のため成長期の子供に多く発生します。・テニス肘(内・外側上顆炎)
バックハンドでの動作で外側、フォアハンド動作で内側上顆に発生します。手や手首の使いすぎで発生するため、料理人や主婦でも多く発生します。・アキレス腱炎
アキレス腱への負荷により、アキレス腱を包んでいる組織が肥厚したり癒着が生じてしまい痛みを引き起こします。・ジャンパー膝(膝蓋腱炎・大腿四頭筋付着部腱炎)
ジャンプやランニング動作の繰り返しにより大腿四頭筋に負荷がかかることにより、巻き込んでいるお皿の骨との接触部で痛みが生じます。・ランナー膝(腸脛靭帯炎)
膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆と接触し擦れることで炎症が起き痛みが生じます。・シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
つま先を上げる動作、ダッシュやジャンプを繰り返すことで、骨を覆う骨膜に炎症をおこし痛みが生じます。・腰痛分離症
背中を反らしたり、腰を捻るなどの激しい動作の繰り返しにより、背骨に負荷がかかることで疲労骨折を起こした状態です。などが挙げられます。
上記にあげた症状以外にも、体のあらゆる場所にスポーツ障害は起こり得ます。 -
スポーツ障害を放っておくとどうなるのか
スポーツ障害を放置してしまうと、大きな障害に繋がる可能性もあります。
初めは運動中に鈍痛がある程度なことが多いですが、やがて運動をし終わった後まで痛みが残るようになります。そして更に放置してしまうと何もしていない安静時にも痛みが出るようになってしまいます。
また、成長期の子供の骨は骨の端が軟骨になっており、その軟骨から成長して骨が伸びていきます。その軟骨部分は他の骨組織に比べて柔らかく、構造的に強いものではありません。そのため、スポーツなどで繰り返し同じ負荷がかかると症状がでやすくなります。
野球肘の外側型は成長期の子供では軟骨部分が剥がれる離断性骨軟骨炎になりやすくなります。軟骨が完全に剥がれ落ちてしまうと遊離した欠片が関節内で引っかかったりして肘の曲げ伸ばしが困難になることもあります。また成長するための部分が損傷してしまうと成長障害が起き、関節の変形に繋がることもあります。
その他にも、アキレス腱炎やジャンパー膝などの腱の炎症を放置してしまうと腱の断裂に繋がってしまったり、同じところにかかる負荷のために疲労骨折をしていることもあります。骨折もきちんと処置をせずにいるとうまくつかずに偽関節となる場合もあります。
小さな痛みも無視せず、きちんと治療をしていくことが大切です。 -
スポーツ障害にはどんな施術メニューがおすすめですか?
当院では柔整マッサージや矯正治療などの手技療法、電気治療器、鍼灸治療など様々な症状に合わせて治療をおこなうことができます。
・柔整マッサージ
当院では手技治療を重視しており、日々技術を磨いております。筋肉の緊張を取り除くことができ、その他の治療との組み合わせもおすすめです。・筋膜ストレッチ
しっかりと筋肉を伸ばして柔軟性を保つことで関節可動域を高め、緊張を緩和します。・矯正治療
骨格のバランスを整えることで、自然に無理のない姿勢を保てるようになり、痛みの出にくい身体になります。、・鍼灸治療
鍼には鎮痛効果や、筋肉の緊張を和らげる効果、自身の治癒力・免疫力を高める効果があります。血流改善もすることができ、傷ついた組織の修復力を助けることもできます。・電気治療
当院ではEMS、ハイボルテージなどの電気治療を行うことができます。
EMSでは筋緊張を緩和させるモードの他、筋力トレーニングモードを使ってリハビリの補助もできます。
ハイボルテージでは深部に届くため直接患部の炎症抑制、鎮痛効果、治癒力の促進を行えます。 -
その施術を受けるとどう軽減するのか
スポーツ障害は同じ動作の繰り返しで起きるため、いつも使っている筋肉の緊張が強くなってしまいます。その緊張が強いがために、付着部に強いストレスがかかってしまうことも原因の一つです。柔整マッサージや鍼治療、ストレッチ等で筋肉の緊張を取り除き、患部の負担を減らしていきます。鍼治療では、手では届きにくい深部までピンポイントで狙うこともできます。
初期の痛みや腫れの強い時期には、ハイボルテージを組み合わせて使用することでより早く炎症を抑え、痛みを取り除くことができます。
スポーツ障害の治療には安静が大切になってきます。その間は競技を休む必要も出てきます。症状が落ち着いてきてから競技復帰に向けて、筋力トレーニングモードでリハビリをしていくこともできます。
同じ動作の繰り返しをしていると身体の歪みも出やすくなります。歪みがあると新たなケガのリスクも高まり、血行不良も起きて治りにくい状態になります。矯正治療で骨格を整え、本来の動きやすく痛みも出にくい体づくりをしていき、競技のサポートまでしていきます。
改善するための通院(施術)頻度は?
一人一人の症状の度合い、状態により治療内容や通院頻度のご案内は変わってきます。
痛みや症状の強い時期は、できるだけ続けて間を空けずに来院していただくことが理想です。最初のうちはなるべく毎日通院し、少し症状が落ち着いたら2,3日に一度、という風に状態に合わせて少しづつ来院の間隔を空けていきます。最終的には週に1度など、コンディションを整えるだけでも大丈夫な体にしていくことが理想です。
その都度身体の状態や、ご都合も合わせて来院計画をご提案致します。