ゴルフ肘
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腕を曲げる、伸ばすと痛みが出る
車の運転中や、洗い物など日常生活の何気ない動作で肘が痛い
何か物を掴んで持ち上げると痛みで持ち上げられない
買い物袋や、掃除機を持ち上げるときにつかめない、又は普段は痛くないのに急に痛くなった
手をついて起き上がったり掴んで起き上がると腕が痛い
起床時起きあがる際や、取っ手をもって起き上がると痛みが出る
ボールを投げる等、何か物を投げるときに肘が痛い
運動中や遊んでいるとき、上投げ(オーバースロー)の際に痛みが出る
何もしていなくてもじんじんする痛みがあり、お風呂や温めたりすると痛みが強くなる
就寝中やテレビを見ているとき等、安静にしているときでも痛い -
ゴルフ肘に対する当院の考え
ゴルフ肘は明確な原因がなくても起こるときがあり、直接的な原因があっても、痛みの大本はそこではないことが多々あります。
ゴルフ肘は正確には内側上顆炎と言い、他には野球肘、フォアハンドテニス肘、と表現されることもあります。
先に述べた通り、痛みは肘にあっても、間接的に違う部位の動きをかばうことで発生することも多くあります(腰の動きが悪く、肘だけで衝撃を吸収している、肩が上がらないため肘が正常な可動域を超えて働いているなど)
スポーツ障害で多いものではありますが、その実肘だけに原因があることは少ない症状です。
当院では肘だけの治癒に拘らず、その痛みを根本的に取っていくことが重要と考えています。 -
ゴルフ肘を放っておくとどうなるのか
ゴルフ肘をそのままにしておくと、日々の生活に支障が出るだけでなく、何もしていなくても痛みが続き、最終的に肘だけでなく手首や肩、背中の痛みに繋がります。
特に手首には影響が多く出るため、手根管症候群や腱鞘炎など、一度なると中々治らない症状に繋がってきます。
また、テニスや野球、卓球、ゴルフ等の手に道具をもって行うスポーツでは、顕著なパフォーマンスの低下が起こります。痛みが出ないようにと体を無意識に動かすため、体の動かし方がおかしくなりフォームが崩れ、修正するのに長い時間が必要になります。
慢性炎症になってしまうと何もしていなくても痛みが続き、更には炎症が収まるのにとても長い時間を必要とします。 -
ゴルフ肘の改善方法
ゴルフ肘の改善方法は、
1.安静にする
2.スポーツ後など、肘に負荷をかけた後には必ずアイシングをする
3.肘だけでなく、肘に負荷をかけている原因を治す
が必要になります。
1の安静にする、は急性期のものには特に効果的です。炎症が収まれば痛みの殆どは消える為、スポーツや繰り返しの動きで痛みが強くなった場合はとにかく安静にする事が重要です。
2のアイシングは、1と似た内容となります。アイシングをする事で痛みは大分引きます。
また、痛みが出ていなくてもアイシングを行う事でかなりの予防にはなります。特に部活動やクラブ活動で毎日負荷がかかる方にはお勧めとなります。
3の原因を治す、とは上記1,2の対症療法的な治療とは変わり、当院が掲げる根本治療を目指すものです。痛みを取るだけではなく、その痛みが出ないようにする、出にくい体を創る事が目的となります。その場で痛みを取っても、痛みが出る原因が残っていてはすぐに痛みが戻ってきてしまうからです。 -
ゴルフ肘の改善に効果的な当院の施術メニューは?
ゴルフ肘に効果のある治療としては、以下のものになります
・鍼治療
痛みが強い、その場でとりあえず痛みを取りたい、という方には鍼治療はとても効果的です。
・手の極み
上記の鍼治療と同じ理由となります。細かな違いはありますが、それは後述させて頂きます。
・特殊電圧治療(HV)
治療用の電圧により患部の痛みを取ることを目指します。
・肩甲骨はがし
根本治療を目指す方向けの治療となります。後述する矯正治療と合わせる事で、更なる効果のアップが見込めます。
・矯正治療
根本治療を目指す方向けの治療となります。前述の肩甲骨はがしと合わせる事で、更なる治療効果のアップが見込めます。
・猫背改善治療
根本治療を目指す方向けの治療となります。猫背を改善することにより、肘にかかる負担を減らし痛みを取ることを目指します。 -
その施術を受けるとどう楽になるのか
・鍼治療
鍼には刺鍼部の炎症を抑える効果があるため、とりあえずの痛みを取りたい、緊張を緩めたい、という場合はかなりお勧めとなります。根本的な治療を行う場合は、肘だけでなくその原因部分を探し、そこに刺鍼する事で治癒を目指します。
・手の極み
鍼治療が苦手、という方向けの治療になります。肘~前腕部の筋の緊張を緩めることで、症状が緩和され痛みの減少が見込めます。
・特殊電圧治療(HV)
医療用の電圧を患部にかける事で、炎症の軽減、痛みの減少が見込めます。
・肩甲骨はがし
肩甲骨の動きが悪くなると、その可動域の悪さの埋め合わせを肘で行う事が多くあります。その為に肘に痛みが発生してしまいます。
肩甲骨はがしを行い肩甲骨の可動域を改善し、肘にかかる負担を減らして痛みの根本的な消失を目指します。
・矯正治療
腰や体の全体的な悪さが原因となり、痛みが発生している事も多くあります。腰の動きが悪くなり、巡り巡って肘に痛みが出ます。矯正治療を行う事で、体全体のパフォーマンスを上げ、肘の根本的な痛みを消失させることが出来ます。
・猫背改善治療
上記の矯正と似てはいますが、上半身の柔軟性を出し、肩が内方に入ることを予防し、肩、肘の負担を減らす、可動域の悪化を防ぐことで痛みの根本的な改善を目指します。 -
改善するために必要な施術頻度は?
改善の為に必要な頻度は、症状の重さ、何処をゴールとするかによって変わってきます。
症状が出始めたばかりで、痛みを取り合えず取るだけであれば2週間~1か月程の治療期間で十分かと思います。ですが、症状は軽くても根本治療を目指す方、痛みだけ取りたいが、長いこと放置してしまい症状が重い方、長年放置してきたが、根本治療を目指す方は、それぞれで頻度、期間が変わってきます。
軽傷、重症関わらず根本的な改善を目指す方は1週間に3回以上、かつ1年程の治療期間を必要とする事が多くあります。根本治療に必要なのは間を空けず治療を続けることです。2週間以上間が空いてしまうと、良くなっていた物がまた悪い方向へと向いてしまいます。そうならない為にも、期間を空けずに施術をする必要があります。
重症の方は、3か月~半年ほどの期間を見て頂きたいと思っています。理由としては、重い症状は一度の治療でそこまでの効果が見込めず、ある程度の期間が必要となるからです。